Smeh liya Morocco - スマヒリヤ・モロッコ

モロッコ駐在生活のことを中心に、色んなことを書いてます。

2021-01-01から1年間の記事一覧

ろまんす

それはもう濃い三ヶ月間だった。 大袈裟でもなんでもなく、文字通り、現実離れしていて、空想的で白昼夢みたいなーーロマンス。パラドックス。 コスタリカの強烈な緑と、息を呑むような夕陽。広々とした空と、ハチドリの声。ゆったりとしたコロンの街の時の…

懸命より賢明

私の周りのスーパーアクティブ・アウトドア派な人々が、驚きのスピードで友達を作り、旅を企画して、全力で遊びながら課題の質も怠らない様子を見て、自身も何かしら影響を受けている気がする。少しずつ、変化している実感がある。知らない人に急に話しかけ…

くじらの呼吸

マリノ・バジェーナ国立公園 朝の四時は、まだ闇の夜がずどんと沈んで静かだった。虫の声を聞きながら珈琲を飲んで、水着やカメラや日焼け止めをリュックに詰め込みながら、眠気を少しずつ取り除いていく。同じアパートに住むギニア人の友達とバス停まで歩く…

「好き」が「才能」になるのはマジだ。

早いような遅いような時間の経過感覚の中で、新しいことを学びながら問いを並べ続ける。 自分史上最高の好奇心アンテナをはって、自分にとって学びになって楽しいアクティビティを数ある選択肢から厳選する。ランニングもヨガもサルサダンスもスペイン語も全…

異文化ごちゃまぜ、ただいまアジア。

パンデミックに伴って、国連平和大学の授業は対面とオンライン両方で行われる。 100人以上が同時に受講する大きな講義は、44人のみが教室で参加できるので、グループごとにローテーションが組まれている。始まって一週間、色々な学生を見ていて思ったことを…

カリブ海弾丸旅行記

どこまでも伸びていきそうな木々と、白い砂と透明な海。 カラフルな果物と小麦色に焼けたサファーたち。時が止まっているようで、流れているような。騒がしいようで、静かなような。 熱風と燃えるような日光でうだる体を優しく冷ましてくれるさざ波と砂。た…

雨と、酒と、夜と。

コスタリカの雨にはたくさんの種類がある。ぽつぽつの雨、霧のような雨、大粒のぼたぼたな雨、細かい雨。 午前はびっくりするくらいクリアな青空が広がって、日光がギラギラと地面を照らして陽炎が揺れる。 それなのに午後になると必ず暗い雲がやってきて、…

おはよう、コスタリカ。

窓の向こうにはびっくりするくらいの緑色。 青い空が葉っぱの生い茂る森の向こうに広がっている。知らない鳥の鳴き声が、微睡の中で心地よく響く。 朝の5時半くらいから空が白んできて、遠くから鶏と犬が鳴いているのも聞こえる。今朝、とても小さな体を必死…

アテネオ・デ・マニラ大学の授業の話。

※Asian Peacebuilders Scholarshipについてと Ateneo de Manila University の授業内容について知りたい方は、前半読み飛ばしてもらって大丈夫です。以下目次のコラムから読みたいタイトルをクリックしてね。 The Beginning Is The Hardest There Is No Righ…

摩耶礼賛

昔の国語の授業の内容なんて、何にも覚えていないけど、『陰翳礼讃』っていうエッセイのようなものを授業中に学習していたときのことだけは、なぜか覚えている。和食とその器についてのワビサビをひたすら称賛してる文章なのだけど、それはもう和食が美味し…

遠くて近い、アフリカの日々

はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」 嗅いだことのない、不思議なにおいだった。 Yaoundé Nshimalen International Airport (ヤウンデ・ンシマレン国際空港)という不可思議な単語が羅列された空港名を見て、本当に遠いところに来てし…

ほめて伸びる子

早入りした梅雨はどこへやら。関西の空は蒼蒼とみずみずしく、新緑の木々が温い風に揺れています。また今年も、日本の夏を味わうことになろうとは。 日本の夏を避けて海外に渡航するタイミングを見計らっていたのに、入学した大学院の前半の授業がオンライン…

哀愁フィリピン

2019年の夏に、フィリピンに旅行をした。蒸し暑くて、夜が短くて、太陽と笑い声が黄色く弾けてどこまでもいけそうなそういう夏を、私は唐突に思い出した。 Remembering The Days of Cauayan あの旅行で私は、 マニラをすっ飛ばしてカウワヤン(Cauayan)という…

つくる愛着、つかう愛着

#新生活が捗る逸品 すっかり桜は散り、新緑が芽吹く季節。 温かい空気が、すでに夏を感じさせる4月。新生活を始めるにはもってこいのシーズン。ショッピングモールに並ぶ素敵なグッズの数々。できるならば、食器も家具も服も新しく新調したい・・・ そんな欲…

フランス語の話

ロマンチック・パリ 【言語印象】エレガント・フランセ? 【習得方法】うがい音「R」 【テスト勉強】DELFを受けてみた 【思考回路】フランス語を学んで良かったこと ロマンチストな言い回し ロマンチック・パリ おふらんすは、それはもう、「お」をつけたく…

【つぶやき】サハラ砂漠が教えてくれたこと

7年前、モロッコに行った。「シャウエン」という青い街の一枚の写真が、ただ私たちを惹きつけて離さなかった。 色とはこんなに美しいものなのかと、それほど無い知識を絞り出して、その景色にふさわしそうな語彙を探した。 モロッコ シャウエン行動力と好奇…

【つぶやき】スピリチュアルはきらいだ。

柔らかい言葉、優しい相槌、ストーリーに耳を傾けてくれるその姿勢に甘えて、ついつい話してしまう不思議。 安心は正義だ。 *世の中、答えのない謎めいたものが溢れている。なんで太陽と月がおんなじ大きさに見える距離感にあるのか。 なんでアフリカの現地…

【協力隊】春募集あります。(前編:応募前準備・おすすめの本)

「いつか、世界を変える力になる」www.jica.go.jpJICA海外協力隊のホームページを開くと、どどんと出てくるこのフレーズ。 憧れて、憧れ続けて、必死に書類作って面接の答え考えて、周りに助けてもらって掴んだ合格だった。 2021年度春募集、あります。 http…

【つぶやき】「なにになりたい」とかないです

私は、直近のビジョンはかなり明確に持っている方だと思う。 だから、「今月中にこれやっときたい」「来年はこれをこなしたい」「何歳になるまでにこんな感じになってたい」 そういう具体的なビジョンははっきり言える方かなって勝手に自覚していた。でも、…

【海外留学】大切な書類を海外に送る話。

引き続いて郵送の話。大学院あてに書類を送ることになっていたのだけど、 送付のgoサインがきたのが、書類到着期限の一週間前でした。国内なら余裕で普通郵便で届くけど、海外への郵送はちょっと厄介なのが事実。「フィリピンだし、すぐ届くでしょ!」 と思…

【海外留学】初めてのアポスティーユ申請

今回、フィリピンとコスタリカに留学が決まったのですが、 手続きが超大変。中でも理解することに苦労したのが「アポスティーユ申請」 アポスティーユ (Apostille) とは、ハーグ国際私法会議で締結された外国公文書の認証を不要とする条約が定めているもので…

【つぶやき】病原菌の話

ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』(2000)という本がある。人類の文明の発展と侵略が、どのように行われてきたのかを研究している著者が 丁寧に、その謎を紐解いていく本。ヨーロッパがラテンアメリカの王国を支配できた理由はなんなのか。 農業の…