Smeh liya Morocco - スマヒリヤ・モロッコ

モロッコ駐在生活のことを中心に、色んなことを書いてます。

2023-01-01から1年間の記事一覧

想像力の広げ心地

今週のお題「最近読んでるもの」 『オールドテロリスト』村上龍朝晩によく雨が降る。時折冷たい風が吹く。 日は短くなり、退勤時間の空が深みのある蒼に染まる。 名前も知らない木に、薄ピンクの花が、ぽつぽつと咲いている。桜とは違う、異国の花だ。 紅葉…

土のついたサツマイモ

今週のお題「芋」 「モロッコに来て不自由することってありますか?」と知り合いの日本人に尋ねてみたことがある。 10年近くモロッコの旦那さんと、3人のお子さんと暮らすお母さんだ。彼女は2秒ほど考えて、さらりと答えた。 「ラップが剥がれないことぐ…

「力なき正義」の話。

特別お題「わたしがブログを書く理由」みんなちょっとの勇気を出してみたり、ちょっとの弱音を吐いてみたりしながら生きてる。 みんな違うから、みんないい。たくさんの情報に混乱する時代、いろんなものが受け止めきれない。私もそう。 でも、心が育ちにく…

いのちの時間

「1日は24時間です。」そう習うが、本当に、陽が昇ってから沈むまでの時間は、均等で毎日同じなのだろうか。ブーケンビリアが白い壁伝いに咲き乱れ、潮風が吹くラバトの街。 ヒジャブを纏う女性たち。 日向ぼっこをする猫や、隅に座り込んで物乞いをする老人…

天と、地球と、人々。

モロッコに来て、少しずつ友達が増えてきた。華金にお呼ばれした家は、オリエンタルな柄模様のソファが壁沿いに置いていて、広々としたリビングに油絵の抽象画があちこちに飾ってある。 前菜に焼き菓子とミントティー、そしてタジン鍋2つ分のご馳走をいただ…

パレード(マラケシュ旅行記)

モロッコにある盆地、マラケシュという街は商業都市であり、観光地として有名である。大学時代に歩き回ったあの街で、言葉の壁に葛藤の感情を抱きながら、フレンドリーな態度で近づいてくる商人たちの客引きを体験した。カラフルで混沌としている、パワー溢…

【つぶやき】「普通」が蔓延る世界を引き剥がした話。

今週のお題「盛り」久方ぶりの社会人は、しんどい。 だから、「盛り」すぎて社会人としてのちょっとしたつぶやきが、スケールが変わってベクトルの向きがバグった感じのブログを公表する。*ものさし、という言葉がある。 人の頭の中にある、色んなものをは…

空腹、夕闇、甘味。

ラマダン月は、陽が昇っている間人々は一才水を飲まず、食べ物を口に入れない。 ムスリム(イスラム教信者)にとって、一日5回の祈りと日中の断食は、信仰を深める大切な儀式だそう。とあるイベントで初めて、「フトゥール」と称される、陽が沈んだ後の1日…

猫と、アートと、太陽光。

ラバトに来て1ヶ月が過ぎた。肌寒かった気候が日に日に暖かくなり、日中は太陽が熱いと感じるほどに。 日差しの強さが、アフリカ。*ラバトの街を歩いていると、突如現れる壁画たちに惹かれる。 観光スポットとかではない、普通の道で突然目に飛び込んでくる…

パンと水の話

いのちのみずモロッコは滅多に雨が降らないらしい。確かに、カラッと晴れる日が多くて、太陽光は日本よりも眩しい印象だ。 2月にラバトに着いた時には朝晩は白い息が出るほど冷える割に、昼間は太陽がギラギラと照り付け、海からの風が冷たく気持ちが良かっ…

スマヒリヤ、モロッコ。

お久しぶりです。突然ですが、コスタリカから帰国したのち、再びモロッコに来ました。「え、モロッコってあの、サッカー4位やったところ?」 と思った皆様、その通りでございます。すごいですよね。 今年は女子サッカーに期待ですね!日本から直通便ないし、…

駄菓子屋讃歌

駄菓子屋は子どもの夢だと思う。銅のコインを渡すだけで甘いお菓子をくれる「じーじ」や「ばーば」が好きだった。 校区街より外の駄菓子屋に行ってちょっと背徳感を味わいながらも、近所には売ってないお菓子を買うのが好きだった。脳裏の記憶はモノクロで淡…