窓の向こうにはびっくりするくらいの緑色。
青い空が葉っぱの生い茂る森の向こうに広がっている。
知らない鳥の鳴き声が、微睡の中で心地よく響く。
朝の5時半くらいから空が白んできて、遠くから鶏と犬が鳴いているのも聞こえる。
今朝、とても小さな体を必死に羽を広げて低空飛行している生き物と目があった。
深い青。歌うような鳴き声。
あ、あれはハチドリだろうか。目があった直後に、すっとどこかに飛んでいった。でも、向こうのほうでまた謳っている。
人々の声が、冷たい朝の空気をのなかに混ざり始めて、
太陽が顔を出すのは7時ごろ。
知らない言葉の響きでさえもどこか懐かしく感じるのは、カメルーンでのあの生活に少し似ているからなのだろうか。真っ直ぐに続く街の中央道路が、いつか暮らした暮らしたンバルマヨという街にそっくりだ。
家から街まで徒歩15分、木の茂った山道を降りるとすぐに街の大通りが現れる。
コロン、という名のその街は小さくて凝縮されている。銀行も、スーパーも、公園も病院もレストランもなんでもある街だけど、大きすぎず、小さすぎずな印象。すぐ外れには森が広がっていて、大きい塀に囲まれた豪邸(サイズがどれも大きくて素敵な庭がついているので豪邸に見えるだけなのかな)が並んでいたりする。
また、新しい生活が始まるから、見て聞いて話して食べて感じたことを日々、綴っていこうと思った。
不思議な既視感と落ち着き。その反面、大自然が広がっている小径を歩きながら感動したり。
これからの日々が、ただ楽しみで。それなのになんだかやけに気持ちは静かで落ち着いている。
海外生活2か国目、再びたくさん書いて、描いていこうと思います。