「いつか、世界を変える力になる」
JICA海外協力隊のホームページを開くと、どどんと出てくるこのフレーズ。
憧れて、憧れ続けて、必死に書類作って面接の答え考えて、周りに助けてもらって掴んだ合格だった。
2021年度春募集、あります。
https://newsreader.jica.go.jp/news/2021hatubosyunittei.pdf
少しでも、興味がある人はチャレンジしてほしい。
なぜなら、「やってみよう」と思った時に、もしかしたらもう募集がないかもしれないから。
2020年は新型コロナによって派遣中の隊員が全員一時帰国をしました。
再派遣が少しずつ始まってはいるものの、不完全燃焼で任期を終えた人もいます。
「いつかやってみたいこと」というのは、いつでもできることじゃないから、
ちょっとでもチャンスがあるなら、少し無理してでも飛び込まなきゃいけないなあと私自身は思う。
今日は応募の流れと、準備すべきことについて書きます。
※私が協力隊に応募した2015年から制度が大きく変わったので、もしかしたら若干内容変わってるかも。
おすすめの本だけ見たい人、ココから飛んでね↓
(前編)
応募の流れ
そもそも「JICA海外協力隊って?」という方はこちらのURLへ飛んでみてください!
www.jica.go.jp
応募スケジュールはこちら。
※来年度の春募集は5〜6月です!
特に試験などはなく、書類(JICA独自の履歴書・志望動機書などの様式がある)を提出し、書類選考を通過した者が面接を行います。
受験の際必要になるものとして、TOEIC、TOEFLおよびIELTSの英語スコアがあります。詳しい条件などはJICA海外協力隊HPを見てね。
応募開始前にしておくべきこと
もう協力隊を受験することを心に決めている人は、是非とも今から準備にかかって欲しいです。
私は大学4回生の8月ごろにに進路に悩みに悩んで、協力隊受験を決め、11月に応募をしましたが、いくら時間があっても足りないと感じました。
協力隊は「難関試験」ではないと思います。大学生も社会人も、まず必要なのは情報収集!
何よりも最初に、ホームページに更新される「事業概要」と「応募要項」に目を通しましょう。
※最新版はまだ公開されてません。。。
JICAセンターが近くにある方は、無料で冊子が手に入るので、行ってみましょ!(これも3月以降がいいかも)
www.jica.go.jp
JICAセンターで応募相談をする
JICA(国際協力機構)にはいろんな仕事に携わっている人がいます。
みんながみんな、外国語を話して海外の人たちと仕事をしているわけではありません。
私が今働いているのはまさに、JICAの「協力隊事業」をサポートするポスト。
今これを読んで応募を考えているあなたのような方が、気軽に相談できる「国内協力員」です。
JICAで働く人には元協力隊が多く、募集の際のポイントや派遣後の生活についてなど、
ざっくばらんに話ができる人がそろっています。
行動する人ほど合格のヒントがたくさんもらえます!是非たくさん話を聞いてみましょう。
JICAの無料イベントと応募説明会に参加する
急にJICAセンターに飛び込むのはちょっと・・・という方、コロナだし外出は・・・という方もご安心ください。応募説明会、やります(オンラインの予定)。
また、協力隊のイベントに限らず、JICAでは「JICAの取り組みの紹介」や「JICAと地域を繋ぐイベント」を実施しています。
イベント情報はJICAのホームページを見るのもよし、
また、国際協力系求人サイトPARTNERにも掲載されているので随時チェックしてみて!
partner.jica.go.jp
今はコロナ禍で多くのイベントがオンライン。
都心にいようが郊外にいようが、wifiさえあれば生の声が手に入ります!
この機会を大いに利用しよう!
読んでおきたい本
私も応募当時、隊員のブログを読みながらいろんな本を読み漁りました。
以下のように大量に紹介することは難しいので、読みやすいものを5冊ほど、ここでは紹介!
<1>緒方貞子『共に生きるということ』
「え、めっちゃ偏るやん」と、ご存知の方は思うかもしれない。
でも、ここは偏らせて?私が世界一尊敬しているお方なんです。
世界のSadako Ogataの言葉を知らずして、
協力隊へ行くなんてもったいない!!
元JICA理事長でもあり、偉大な国連難民高等弁務官代表を務めた偉大な日本人です。知らない人、いますぐググってくれ!!
そしてこの本、インタビュー形式なのでさらさらっと読めますから是非お手に取ってみて!
<2>ムハマド・ユヌス『ムハマド・ユヌス自伝』
私は説明系の本が苦手。自伝とか、誰かのストーリーだとすこぶる読みやすいのでお勧めしたい。
この人は生まれ育ったカンボジアの貧困地域の問題を、銀行が少額貸し付けることで(これをマイクロファイナンスという)、地域の人のスキルを生かして収入を伸ばしていく戦略をどのように実施したかを書いた自伝。
協力隊でこんなすげーことはできないとしても、地域レベルで活動する感覚がわかる本なのでお勧めします。
<3>山本敏晴『国際協力師になるために』
これは協力隊が終わった今でもバイブルです。
協力隊の後も国際協力に携わっていきたいという方は必読の一冊。
興味はあるけど帰国後は現職に戻ります〜国内で働きます〜という方も協力隊の経験を経て得られるその後の進路の可能性を見出すことができるので、誰にでもお勧めできます。
<4>和田 信明 (著), 中田 豊一 (著)『途上国の人々との話し方―国際協力メタファシリテーションの手法 』
これは、協力隊の研修(技術補完研修)で課題図書として読むことになった一冊。
太くて値段も高いので正直渋々だったのですが、案外スラスラ読めたのは、筆者が現場で行ったことをエピソードで書いてくれていて、文章もどこか詩的な感じだからなのかも。
最初から丁寧に読むというよりは、目次見て、好きなところをかいつまんで読むのをお勧めしたい!
<5>長尾 彰『宇宙兄弟 「完璧なリーダー」は、もういらない。』
漫画『宇宙兄弟』が好きな方にはたまらない、知らなくてもためになる本。
タイトルから察せられる通り、リーダーシップのあり方について書いている本。
協力隊の活動は基本的に、自分と「カウンターパート」という現地の職員が一心同体となって活動していく場合が多い。
ただ、自分自身が舵を取る役割になる場面が結構多いので、うまく周りが動いてくれるように誘導したり、
気持ちよくチームワークを発揮できる環境をつくるためのガイドブックは必須になると思う。
そこで、私が最近読んだこの本をお勧めしたい。宇宙兄弟の漫画を読んだことのない方も、きっと好きになります。
読みやすく、目次を見て必要な部分だけをピックアップすることもできるので、現地に持っていって、悩んだ時にページを開くのもありかも。
前編 まとめ
応募前準備で必要なことは【情報収集】
・JICA海外協力隊ホームページ:応募情報が更新されるので随時チェックしましょ!
・国際協力求人サイトPARTNER(イベント):国際協力関係のイベント情報はこちらから探してみよう!
・街のJICAセンターに話を聞きにいく(HPから問い合わせることもできます)
・知り合いの元協力隊に話を聞いてみる
・本を読む
今日はここまで!次回後編では、書類選考・面接の様子や、抑えておくべきポイントを紹介します!
ではまた〜!