Smeh liya Morocco - スマヒリヤ・モロッコ

モロッコ駐在生活のことを中心に、色んなことを書いてます。

【日記】つくること、食べること、生きること 2

前回の続き。

食べることと、生きることについて、
農業体験を通して気づいたことを書きます。

前回の記事はこちら↓
pyomn310.hatenablog.com

2. 食べること

料理が美味しいということ

農業体験の時に泊まらせていただいたのは、小池農園の社員さんの親戚のお家でした。

そこでお世話になった方(おばちゃん、って呼ばせてもらってました)の料理が、自分が生きてきた人生の中でダントツに美味しい手料理だったんです!

f:id:pyomn310:20200809095322p:plain
旬野菜を活かしたサラダ。これが毎日食べれたら、そりゃ健康なりますよ。

私が美味しい美味しいと言うたびに、おばちゃんは「特別なことはしていないよ」と笑うのだけど、
むしろ特別なことをせず、「さしすせそ」の調味料とちょっとした下ごしらえや丁寧な仕込みや、使う素材を大切にすることで、
味はもちろん、見栄えも素敵な料理ができるのかな、なんて思った。

f:id:pyomn310:20200809095145p:plain
左下のご飯の量を2杯食べれてしまった日の写真。小学生の時もそんな食べてなかったのに!

↑小池農園のお米、美味しいのです。


大切なのはアイデアと、創造力なのかも!

私も、カメルーンに一人暮らしをしている中で、時間に余裕があったし、日本の食材がなかなか手に入らなかったので、

スパイスからカレーを作ってみたり、
メイン料理にいろんな香辛料を使ってみたり、
中華食材屋で手に入る調味料だけでなんとかして和食を再現してみたり、
魚や肉の塊を食べやすい形に切るのに半日かけたり、
作るのに1日かかるようなカメルーン料理に挑戦してみたり、

それはもういろんなことをしました。

実家に暮らしていた学生時代までの自分は、
「ごちそう=スーパーの惣菜・焼肉屋」
だったので、味が濃ければいいというような傾向があったように思う。
料理も全然できなかった。

自分が「美味しいものを食べること」に関心を持ち始めたのは、
お酒を飲むようになってからかもしれない。

浴びるように飲んでた二十歳頃は別として・・・(笑)
友達と飲みに行ったりすることを通して、お酒をしっかり味わうようになって、
それに合うおつまみを欲するようになって、
お料理を「味わい、愉しむ」みたいな大人な食べ方ができるようになってきたんだと思う。

時々、お仕事とかですごく美味しくて有名なお店とかに連れて行っていただいたくこともあって、
「本当に美味しいって何か?自分の好みは何か?」みたいなのを少しずつ分かるようになってきた。

これからは、美味しいのはもちろん、内側から健康になれるような献立を考えれる人になりたいな。
自分がいつか親になった時に、ちゃんと素材とか旬を考えて献立を考えて料理をできる母になりたいと思う。

尊敬できる人がまた一人、増えました。
おばちゃん、ほんまにありがとうございます。また、料理教えて欲しいです。

f:id:pyomn310:20200809100230p:plain
カメルーンの国民食「ンドレ」。ホームメイド

採りたてを食べる

異常なくらい食が進んだ農業体験の一週間、でも体重はスルリと落ちました。
最近流行の「健康に食べて痩せる」って、こう言うことなんやね!

血が巡ってる感じがして、肌が綺麗になった気がします。

太陽の下で働きながら、今日の晩ご飯なんやろって考えんのが毎日楽しみやった。子どもみたいやな(笑)

しかも、農家さんの畑から収穫したお野菜を使って料理をしてくれるのです!

傷物の野菜など、売ることができないものはぜーんぶおばちゃんのお家へ。

オクラ、ししとう(甘長)、かぼちゃ、パプリカ、モロヘイヤ・・・夏のお野菜がキッチンにずらり。

それが次の日の夜に食卓に並ぶお料理に使われる!

お野菜たちがどこからきて、どんなふうにできて、ってストーリをイメージできると、
自然と愛着も湧くし、スーパーで買うお野菜以上に「ありがとう」って思いながら食べれて、食べ物にもより一層感謝できる。

農業体験を通してまさにこの感覚を知りたかったので、本当に期待通り、いや、期待以上の経験ができたな!
本当にお世話になったみなさんには感謝でいっぱいです。

f:id:pyomn310:20200809233838p:plain

3. 生きること

たかが一週間、されど一週間

一週間の体験が終わって、帰る日。電車でめっちゃ放心状態やった。

なぜかというと、一週間とは思えない充実した体験だったこと、あまりにも全てが初めてで新鮮で、
お世話になった人たちの言葉とか考えとか、いろんな想いとかが頭の中でぐるぐるになってて、
頭の整理ができていないまま、余韻に浸りすぎてたからなんだと思う。

「楽しかったなあ。」

もちろんそれだけではないけれど、電車に揺られながら、そんなようなことを浮かべて、
心がふわふわ宙に浮かんでたと思う。

一番最初に農業体験をしたい!と思い立った時に
「一週間で何ができるのさ?」と、ネガティブな私が脳内で叫んだんだけど、

「農業体験できるところってどこかないかな?」って相談させてもらった方はみんな、

「いいやん、やってみたら!」「探してみるよ!」「面白そうやん!」と
とっても前向きに捉えてくれて、親切にも繋がりを紹介してくれた人がいて、また紹介いただいた方々も皆びっくりするほどオープンで優しくて、
偶然に偶然が重なって、素敵な方に出逢えて、こうして体験させてもらうことができた。

「農業」は深い一つの専門分野だから、そりゃ一週間じゃ何もわからないと思う。
でも、それ以上に私は、ここで出逢えた人たちの想いに触れられたし、生の声を聴いて、学ぶことができたと信じている。

f:id:pyomn310:20200810010015p:plain
収穫したてのパプリカ

これから

自分がこれからやりたいこと。それは、国際協力。

青年海外協力隊で環境教育という職種で活動することを決めた理由はあんまり真面目な理由ではなかったのだけど
協力隊の経験を機に、「環境」のこと、もっと勉強していきたいと思った。

(青年海外協力隊で「環境教育」を選んだ理由と活動内容については、こちらのブログを参照に↓)
pyomn310.hatenablog.com


そして、衛生問題やゴミ処理などを中心とした
いわゆる「ブラウン系の活動」に現場レベルで携われるような仕事につきたい。そう思っている。

それは大学の時に抱いていた「難民問題に携わりたい」という夢とは少し違っているけれど、
たくさんの興味関心が、チャレンジしてきた全ての経験が、繋がっていくと信じてる。

だから、今までしてきたことや目指してきたものは無駄じゃないと思うし、
これから大学院に行くにしても、キャリアアップを目指すにしても、その過程の中で
ひょっとしたらやりたいことがまた増えるかもしれないし、
10年後に自分が就いている仕事の分野が今想像してるものと違ったりするかもしれない。

それでも、いいじゃないかと思う。
あんまりルールで縛りつけちゃったら、身動きが取れないから。

ひたすらmy wayを走ってる自分が好きだし、
いろんな人に出逢えて楽しいし、みんなもそういう私を面白がってくれるし笑

だから、みなさんも、「これ、面白いな」って思ったら
まずは言葉に出してみて。

じゃあきっと、それに興味を持つ人たちが、その言葉に引き寄せられて、
みなさんの周りにやってくるから。
好きなことしてる自分、楽しんでる自分を、思い切りほめて、抱きしめてあげるのも忘れずに。


また長なったね〜
最後まで読んでくれてありがとう!じゃあ、また!